U19日本代表GKの廣末陸とは…
第95回全国高校サッカー選手権が12/30から開幕しますが、今大会は東京五輪世代の逸材が揃うと評判です。今回も将来豊かな選手を紹介します。
20大会連続22度目出場となる常連で、前回大会4強の青森山田(青森)は、主将の住永選手やU19日本代表GKの廣末陸選手が前回の主力が残っており、チームの完成度は高いです。高円宮杯U18プレミアリーグ東地区でも2位で、監督も手応えを強調しています。
そんな青森山田のチームの中心として最後尾から支え続けるのが「廣末陸」選手です。廣末陸選手は、FC東京U-15深川から、サッカーの強豪高校・青森山田高校に進学し、1年生の時からレギュラーを獲得するほどの逸材です。
本人の転機は、中三の7月であったそうで、FC東京の育成組織で高校年代のチームに昇格出来ない事を告げられたそうです。ただそれを機に反骨心が芽生え、見返してやろうと言う想いが常にあったそうです。
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廣末陸選手のプレースタイルとは…
青森山田の練習はかなり厳しい環境であり、夏場はスキー場の斜面でダッシュを繰り返し、冬は膝上まで積もった雪の中でボールを追う独特の猛練習でかなり精神面も鍛えられました。その後、U19日本代表に選ばれ、2017年からFC東京加入予定であり、青森山田で成長した廣末陸選手にとっては厳しい古巣の環境に戻っての再挑戦となりますが「ずっと恵まれた環境にいたら、慢心してプロにはなれなかった。濃い時間を過ごせた」と成長を実感しつつ厳しい環境も楽しみさえ感じる風格を感じます。さらには来年U20ワールドカップや東京五輪でも活躍して飛躍を遂げてほしいところです。
◇プレースタイルは…
本人は「自分の特長としては攻撃的なGKだと思っているので、ビルドアップとか前線のフィードとか持ち味なので見てもらいたいと思いますし、裏へのケアも武器としているので見てもらいたい」。と語っています。守備面だけでなく、1タッチでのパスなど随所で足下の技術の高さを披露したりして、バウンドがやや高かったバックパスを、利き足と逆側の左足ハーフボレー気味のキックで中盤の選手につけたりも出来ます。
さらにはシュートに対する反応の敏捷さに加えて、前はフォワードもやっていたという、キックやパントの正確さで、高校サッカー界では非常に高い評価を得ていました。
現在のサッカー日本代表GKで言うと、浦和レッズの西川周作選手に近いプレースタイルかもしれません。
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◇フォワードとしての経験を活かす為に…
小学生時代はFWだったGKは「むしろ自分がボールに積極的に関わっていく。GKというのは相手も来にくいし、GKの足下があれば一枚剥がせたりあると思う。中学の頃から10プラス(GKの)1じゃなくて、(フィールドの)11という表現を使っていた。そういうGKになっていければいい」と攻守で違いを示すGKになっていくことを目指しているようです。
フォワードとしての経験から、本人は「足もとの技術とキック力には自信がありましたので、そこを徹底して磨こう」と想いを語っています。また中学の時は、人一倍ご飯も食べたり、食後には毎日牛乳を1リットル飲んでいたりと陰ながらの努力をしていたそうです。
最近では日本代表のハリルホジッチ監督も評価基準の一つとして「身長」を挙げており、先日実施された日本代表GK合宿でも196㎝の松本山雅所属のシュミットダニエル選手を招集してました。
ただ廣末選手は「身長だけで選手としての評価は、されたくはないのでずが、身長もゴールキーパーとしては絶対に必要な条件だということは、自分でも分かっていました。」と不利な条件を別の特徴で補っていく覚悟を持っています。
◇廣末陸選手のプロフィール
所属:FC東京U15深川→青森山田高
背番号:1
ポジション:GK
誕生日:1998-07-06
身長:184 cm
体重:78 kg
学年:3年代表歴:
16年:U-19日本代表
└バーレーン遠征(3月)、韓国遠征(5月)、中国遠征(6月)、SBS杯(8月)、フランス・UAE遠征(8月)、AFC U-19選手権(10月)
15年:U-18日本代表
└韓国遠征(5月)、中国遠征(6月)、SBS杯(8月)、AFC U-19選手権予選(10月)
■これまでの実績
17年FC東京加入内定
15年度全国高校選手権優秀選手
16年全国高校総体優秀選手
廣末陸選手がGKで躍動する動画が見れます。
引用元:https://youtu.be/fNdILGREHMo