今年の花粉の特徴と対策は…
花粉症の人にとっては、厳しい季節が始まった。ウェザーニューズによると2017年は西日本を中心に警戒が必要であり、昨夏、西日本は晴天が多く猛暑が続いたため、花粉の発生源となる雄花の生育が活発化したそうです。昨年の花粉飛散量と比べると、4〜10倍以上となる地域もありそうで西日本ではスギやヒノキの雄花の生産量が大幅に増加した特徴があります。その為今シーズンは、特に京阪神地域で昨年より大量の飛散が予想され、東日本でも2倍以上増えるエリアが多くを占め、決して楽観視できない状況かもしれません。
注目すべき2つの新処方薬「ビラノア」(大鵬薬品)と「デザレックス」(杏林製薬)が、2016年11月に登場した。いずれも第2世代の抗ヒスタミン薬で、作用機序は同じです。
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◇花粉症のは何故起きるの?
花粉症は、本来敵ではない花粉に反応し、ヒスタミンを放出するところから始まります。スタミンはH受容体と結合し、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こすします。
デザレックスとビラノアと言う処方箋は、いずれもヒスタミンとH受容体の結合を阻止し、症状を防ぐ効果を持ち、眠気などの副作用が少ないそうです。
おすすめの市販薬は…
一方市販薬では前出の処方薬と同じく眠くなりにくい第2世代の抗ヒスタミン薬が主流。
特徴は第1世代の抗ヒスタミン薬は、即効性はあるが眠くなりやすく、喉の渇きなどの副作用も少なくない。第2世代は十分な効果が出るまで2週間ほどかかるが、副作用が少なく、長期の服用に適している。同じ第2世代でも、眠くなりにくい非鎮静性のものが日常生活への影響が少なく、市販薬の主流となってきています。
◇抗ヒスタミン薬の2強の市販薬とは…
なかでも、昨年のアレルギー専門鼻炎薬の売り上げシェア1位の「アレジオン20」(エスエス製薬)と、「アレグラFX」(久光製薬)は、市販薬のなかでは非鎮静性が特に高く、昨年まで〝2強〟として君臨していたそうです。
しかしそこに食い込みそうな有力対抗馬が、1月に発売された「クラリチンEX」(大正製薬)です。アレジオン20と同じく1日1回、1錠を飲むだけでよく、アレグラFXのように眠気に関する注意事項の記載もない。ただし〝2強〟と異なりクラリチンEXは要指導医薬品なので、購入時に薬剤師からの指導を受ける必要の手間はあります。
また人やものは静電気を帯びると花粉が付着しやすくなり、それを防ぐのが、アース製薬の「アレルブロック 花粉ガードスプレー」もあります。1日1回の噴霧で静電気の発生を防ぎ、花粉を防ぐ。実際に試した人に聞くとベトつかず、使用感も良かった印象と聞きます。
ただ処方箋も市販薬も効果は人それぞれ個人差があるので、自身に合った対策は必要ではあります。
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