TPPの交渉が大詰めに
環太平洋経済連携協定(TPP)に関して交渉にアトランタの会合で参加する12カ国は10/3時点で、大筋合意を目指して事務レベルで詰めの協議していると報道がありました。
協議内では懸案される3分野「医薬品」「乳製品」「自動車」があるのですが、
大筋合意に至るにはこの中の「医薬品」に関して引き続き調整が必要と言われているそうです。
上記に関して「自動車」分野に関してはほぼ課題が決着し、「乳製品」に関しては市場開放を希望するニュージーランドの要求に対して、関係国の歩み寄りが見られた模様です。
合意に向けてカギを握る3分野
○医薬品
課題:バイオ医薬品の独占販売期間をどうするか?
現在、調整中
○乳製品
課題:市場開放を求めるNZの要求に関係国がどうするか?
解決に向け前進:NZ要求の輸入割合を当初の30数万トンから10万トン程度の3分の一に変更する方針
○自動車
課題:TPP加盟国から調達する自動車部品の配分をどう調整するか?
解決:TPP域内から約45%の規模で部品を調達する方針
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tppとは?わかりやすく説明してみると…
TPPは日本語に訳すと「環太平洋戦略的経済連携協定」と言い、現時点加盟国は4カ国で日本はまだ加盟しておらず会合に参加しつつ加盟に関する交渉中と言った所です。
環太平洋 → 太平洋の周りに国同士(シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドが現加盟国)が協定を結ぶ!
経済 → 協定国同士の関税を廃止して自由に輸出入の商品・サービスの売り買いを可能性にする!
連携協定 → 連携して協定(ルール)を作る!
的な感じでしょうかね。
○関税はなぜ必要?
自分の国の産業を守る為に、他国からの輸入品に税金をかけて、簡単に輸入品が売れてしまわないようにする税になります。
例えるなら輸入商品を自国産業に対しての商品保護対策の一環とでも言いましょうかね。ただその反面、日本の得意分野の輸出が滞ってしまう可能性もあります。日本と同様に他国も関税を掛けており、日本が輸出販売する場合販売価格が高くなり売れなくなります。
得意分野の輸出販売をする場合、日本製品が海外で売れるようになるので経済的メリットがあるのですが、それと引き換えに日本が大切に守ってきた産業は守れなくなってしまいます。
今後TPPに日本が参加するような事があると「得する産業」もあれば「損する産業」も出てくる可能性があり、産業によっては一長一短が出てきますね
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