ふるさと納税の基本的な仕組みは…
ふるさと納税の基本的な仕組みは、自治体に一定額を寄付すると、牛肉や魚介、米などの「お礼の品(返礼品)」を受け取れる制度です。寄付した金額から2000円を引いた分が、翌年に所得税と住民税の「寄付金控除」によって戻ってきます。例えば、5万円を寄付すると4万8000円が返ってくるので、実質負担2000円で返礼品が手に入るわけです。
◼︎寄付金控除を受ける方法
寄付金控除を受ける方法は2通りあります。
1、寄付した翌年に確定申告をすること。
2、もう一つが「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を使う方法。
年間の寄付先が5自治体以内なら利用でき、確定申告をしなくていいのが利点だ。ただし、自治体ごとに申請書などを郵送する必要がある。
●ポイント
知っておきたいのは、給与収入や家族構成によって、寄付金控除の限度額が変わってくることです。例えば給与収入が600万円の場合、夫婦共働きで子供1人(16歳未満)なら、7万7000円が限度額の目安となります。この他、医療費控除が多いと限度額が減るなど、条件によっても変わります。ふるさと納税のポータルサイトでは、給与収入などの条件を入力すると限度額の目安を算出できるので活用したいところです。
一人分の給与目安 | 独身 | 夫婦(専業主婦(子供なしor子供一人(16歳未満)) | 夫婦(専業主婦(子供一人(16歳以上19歳未満)) | 夫婦(共働き世帯(子供なしor子供一人(16歳未満)) |
---|---|---|---|---|
3百万円 | 2万8千円 | 1万9千円 | 1万1千円 | 2万8千円 |
4百万円 | 4万2千円 | 3万3千円 | 2万5千円 | 4万2千円 |
5百万円 | 6万1千円 | 4万9千円 | 4万円 | 6万1千円 |
6百万円 | 7万7千円 | 6万9千円 | 6万円 | 7万7千円 |
7百万円 | 10万8千円 | 8万6千円 | 7千8千円 | 10万8千円 |
8百万円 | 12万9千円 | 12万円 | 11万円 | 12万9千円 |
9百万円 | 15万1千円 | 14万1千円 | 13万2千円 | 15万1千円 |
1千万円 | 17万6千円 | 16万6千円 | 15万7千円 | 17万6千円 |
1千5百万円 | 38万6千円 | 37万4千円 | 36万2千円 | 38万6千円 |
※上記は総務省による試算であり、住宅ローン控除や医療費控除等の他の控除を受けていない給与所得者の場合となります。年金収入のみや事業者の場合は金額が異なってきます。
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どんなポータルサイトがあるの?
あとはポータルサイトなどで寄付したい自治体や欲しい返礼品を探し、限度額内で寄付を申し込むだけです。ポータル経由なら、氏名や住所などの必要事項を入力する簡単な手続きで申し込めるうえ、大半の返礼品はクレジットカード決済に対応しているので便利です。
ポータルサイト名 | 対応自治体数 (2016/11時点) |
特徴 |
---|---|---|
ふるさとチョイス | 1112 | ポータルサイト最大手で、東京有楽町でふるさと納税カフェを運営。 |
ふるぽ | 108 | 寄付者にポイントを発行し、返礼品と交換できるシステムを採用。 |
さとふる | 116 | 返礼品の在庫管理ができる為、品切れが少なく届くのが早い。 |
ふるなび | 56 | ノートPC等の高額な返礼品を扱う自治体を複数掲載している。 |
yahoo!ふるさと納税 | 1156 | カテゴリーで探しやすく、寄付額の高い順、低い順での並び替えが可能。 |
ふるさと納税の返礼品の失敗を防ぐ4つのワザは?
1、自治体や業者に中身を「直接確認」!
自治体などに電話で中身を確認すれば、見た目に反して少ないような失敗を避けられる。カニなら「身入りはいいですか?」と尋ねる
2、「訳あり品」を狙うべし!
返礼品には「訳あり」と書かれたものがある。なかでも脚が欠けたカニや傷のある果物などは、量が多く得な場合が多い 。
3、返礼品は「量」だけで選ばない!
肉1kgを3つ、エビ1kgを2つなど内容量重視で多数を選ぶと、一度に届いた際に冷蔵庫に入らず、食べ切れない事態になりがち。
4、ポイント制度で翌年に「繰越利用」も視野に!
欲しい返礼品が品切れなら、「ふるぽ」で寄付してポイントを獲得。獲得したポイントの有効期限は2年間あるので翌年にポイントを持ち越して寄付し、返礼品を入手する
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