AR(拡張現実)を活用した新スポーツが登場
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といった夢のテクノロジーが実用レベルになり、ゲームやスポーツの楽しみ方が大きく変わりつつあります。また、ハードウエア系のスタートアップが台頭し、アイデアが光る進化系ウエアラブル機器も続々と登場しています。今後スタンダードになり得る次世代ギアを紹介します。
◇かめはめ波を繰り出せる方法が…
「かめはめ波」「波動拳」など、アニメやゲームの世界のワザと魔法を疑似体験できます。そんな夢のような新しいスポーツが、meleapの「HADO(ハドー)」です。プレーヤーは、スマホを差し込んだヘッドマウントディスプレイ(HMD)を頭に装着する。AR(拡張現実)の技術で、フィールドの実写映像と繰り出すワザなどのCGを重ねてリアルタイムに表示して、モーションセンサー内蔵のバンドを腕に着け、ジェスチャーだけでワザを発動できます。
HMDは完全ワイヤレス駆動で、プレーヤーはフィールド内を実際に動き回れるのが画期的で、画面の前にいて遊ぶのが基本の一般的なゲームなどとは異なり、体の動きと映像がリアルタイムにシンクロします。襲いくる巨大なモンスターをファイヤーボールなどで攻撃して倒すコンテンツに加え、プレーヤー同士の対人戦も可能で、白熱したチームバトルを楽しめます。試してみると、迫りくる攻撃に、つい体をのけ反らしてしまうほどの臨場感。腕を前に突き出して攻撃を放ったり、しゃがんで攻撃を避けたり、腕を下から上に振り上げて仮想のバリアーを発動したりと、全身を使うためかなりの運動になり、数十秒で汗がにじむくらいなかなかハードなスポーツです。
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HADO(ハドー)が生まれたきっかけは…
このような新機軸のスポーツが生まれたきっかけは、meleap社の福田浩士CEOが子供の頃に抱いた、「魔法を放ちたい」「かめはめ波を撃ちたい」という強い憧れがきっかけだそうです。ARなどの最新テクノロジーを使って今までにないスポーツを生み出そうと、福田氏は14年1月に起業され、同年8月頃からHADOの本格的な開発をスタートさせました。実用化へのブレイクスルーの一つが、プレーヤーの位置を瞬時にトラッキングできる技術を開発したことで、CGをリアル映像にかぶせるには、プレーヤーの位置を正確に、かつ遅延なく把握する必要があります。そこで考え出したのが、壁に配したデザインパターン(ARマーカー)をプレーヤーのHMDのカメラで捉える手法で、大がかりな装置を使わず済みます。
◇導入してる場所は…
2015年12月には初の常設アトラクションを長崎県のハウステンボスにオープンし、その後、東京・池袋のナンジャタウンにも導入され、多くの人が訪れています。
「HADOはプラットフォームでもあり、コンテンツを乗せ換えることが容易」と専門家から言われており、ゴジラや仮面ライダーの他、かめはめ波の〝本家〟であるドラゴンボールとのコラボアトラクションなども相次いで登場しています。今後は中国・上海に進出し、海外展開も加速していく予定であり、開発を始めてから僅か2年で体験者数は10万人を突破し、まさに破竹の勢いです。
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こちらからARスポーツのHADO(ハドー)動画が見れます!
引用元:http://youtu.be/OwIkOhN2dNs