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電力自由化を比較してみて関東(埼玉、神奈川等)の状況は…

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異業種参入で迎え打つ東京電力は…

東京電力管内の関東は、全国で最も多くの新電力がひしめく激戦区であります。戦国時代のごとく各社から狼煙を挙げられて、攻めこまれそうな「東京電力」どう対抗していくのかが鍵を握りそうです!

現在約2700万世帯を数える東京電力管内ですが、15年末に料金発表した東急電鉄系の東急パワーサプライを筆頭に、異業種からの多数の企業が電力小売りへの参入を表明しています。

対抗する東京電力は「スマート契約」と呼ばれる新たにプランを発表して、ピーク電力に応じて基本料金が変動するプランとなっている予定です。

これまで東京電力の料金プランでは、基本料金がアンペア契約ごとに固定されていたのですが、「スマート契約」の料金プランでは家庭のピーク電力に応じて、基本料金が大きく変化する仕組みです。

従来:ブレーカー契約
多くの家庭で契約しているのが「従量電灯B」プランで、10A~60Aまで、契約したブレーカー容量に応じて基本料金は固定されています。使用状況によって変動はしないです。

ピーク時と普段の使用電力量の差を小さくして、
電力会社に負荷のかかりにくい使い方をした家庭ほど、料金が安くなる仕組みになっているそうです。
ピーク電力は、過去1年間の最も多く電気を使った時間帯(30分単位)を基に算出され、
この数字に1KW当たりの単価をかけた額が基本料金になるイメージです。

新プラン:過去一年間の最も多く電気を使った時間帯「ピーク電力」を基に基本料金が多く変動します。

●新基本料金
過去1年間の最も多く電気を使った時間帯(30分単位) × 1KW当たりの単価 = スマート契約の基本料金

例:スタンダードXプランのケース
ピーク電力が2KWの家庭の場合 × 単価(561.6円) = 約1123.22円

仮に現在40A契約の基本料金と同じ額なので、現在50A以上の契約をしている人なら、基本料金が得になることが予想されます。しかし大型オイルヒーターや電気式の床暖房などを同時に使い、ピーク電力が4KWとなった場合、基本料金も一気に約2246.4円になります。
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ただ一見するとスマート契約は電気を多く使う人には向かない契約にも思えますが、そうでもないようです。それはスマート契約の料金プランには、「プレミアムプラン」や東京電力と提携したソフトバンクが販売する「ソフトバンクでんき バリュープラン」(ソフトバンクユーザー専用)と言ったプランが用意されています。

●「スマート契約」の主な料金プラン
スタンダードX:基本料金 561.6円/kW + 最初の300kWhまで(23.4円/kWh)
※300kWh超過分:30.02/kWh

バリュープラン(ソフトバンクのみ):基本料金 432円/kW + 最初の300kWhまで(定額:7,020円) ※300kWh超過分:25.89円 ~ 30.02/kWh

プレミアムプラン:基本料金 468円/kW + 最初の400kWhまで(定額:9,700円)
※400kWh超過分:29.04円/kWh

スマート契約のメリット:使用電力量が多い家電を同時に使わなければ、ピーク電力は抑えられる傾向になる模様。工夫次第で電気料金を安く抑えることも可能なプランといえます。

スマート契約のデメリット:電気を多く使う時間と使わない時間の差が激しい場合も、ピーク電力が高い値を記録すると、料金全体が高めになる傾向です。


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参入してくる各社の電力自由化は…

各アンペア数で「最安」をたたき出したのは、エイチ・アイ・エス、東燃ゼネラル石油、ソフトバンク、JXエネルギーの4社でした。

特にJXエネルギーの「ENEOSでんき」は、契約アンペア数を問わず、使用電力量の多い家庭では常に最安な模様です!最大の要因は、多く電気を使った場合の従量単価(3段階目)が、東京電力の既存プラン(従量電灯B)の「約14%引き」と非常に安く設定されています!

また試算結果には電気代の支払いに応じて付与されるTポイント(200円につき1ポイント)も加味しています。ENEOSでんきの契約者向けには、「ENEOSカード」決済でのガソリン割引なども用意されていますが、車に乗らない人やエネオスカードを持っていない人ももれなくTポイントの還元が受けられます。


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JXエネルギーは大型の発電所を複数所有しており、コストメリットが出やすい!関係者は「利益を出せるギリギリの料金体系を探った」と語っており、当面は50万世帯の獲得を目標としています。

また自社の個性を最大に打ち出してきているのが、新電力の「エイチ・アイ・エス」です。
長崎ハウステンボスでの自家発電の経験を生かし、15年に設立した新会社「HTBエナジー」が電力を供給します。基本料金、従量料金とも、東京電力の従量電灯Bの5%引きとわかりやすい料金体系です。※各社が積極的に割引してない30A未満など低いアンペア数の家庭でも電気代を安くできる貴重な存在と言えそうです。

さらに他の新電力に先駆け、15年末にいち早く料金を発表したのが「東京ガス」で、他社が後に強力な料金プランを発表したこともあり、やや魅力薄めな内容ではありますが、今後新たな料金プランやキャンペーン等の施策を発表していくことも予想され、巻き返しに期待したところではあります。
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